「エリザベス?」

シオが首を傾げる。


「うん。ほら。」

あたしがクッキーを見せると、シオは納得したらしく、頷いた。


「成程。巨大なアリが動かしていたのですね。

・・・・・・で、リア様。つかぬ事をお聞きしますが。」


「なんだい?」


「エリザベスとは、このアリのことですか?」


「もちろん。」


「・・・・・・リア様、このアリとはどいう関係で。」


「昨日、一階の玄関前で会ったんだよ。

ウロウロしてて誰かに踏まれそうだったから、あたしの部屋に移したんだけど・・・脱走したみたいだね。」


「・・・・・・リア様、私、言いましたよね?」


「何を?」


「城に勝手に生き物を入れるなってことですよ!!!!!」


「あ。」


忘れてた。


「で、でも、入れたんじゃないよ!?あの、エリザベスが勝手に入ってっきてたんだよ!?」


「そういう時は私に報告しろとも言いましたよね!?」


「え、わ、わわわ・・・あの、シオ、み、見逃しても・・・・・」


「問答無用ですっ!!!
明日もたっぷり家庭科を教えてあげますからっ!!!」



な・・・なんだとぉーーーーーー!!!??