―――――――――――――――――・・・・・・・・
「なんだこれは。」
「・・・リア様が作ったクッキーです。」
「動いてね?」
「・・・・・・・ノーコメント。」
あれから、何回も何回もクッキーを焼き・・・
今、10回目の焼き終わったクッキーを見たら――
1枚のクッキーが、なんか、動いてた。
もそもそもそもそ動いて、どこかへ逃亡しようと試みているマイクッキー。
あぁ、行っちゃうのかい。
ママは寂しいよ・・・・・・じゃなくて。
「どこへ行くーーーーー!!!!!」
叫び、動いていたマイクッキーをバッと取って、見てみると――
「あ、なーんだ。エリザベスじゃん。」
巨大なアリが、クッキーの裏側にひっついていた。