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「レオ!ありがとね!すっごい楽しかった!!!」
部屋に戻れば、あたしはすぐに、レオに笑ってお礼を言う。
「エリザベスも!乗せてくれてありがと!」
屋根に乗っているエリザベスにも笑いかけた。
《そうよ!もっと感謝しなさいっ!アタシが人間を乗せてあげるなんて、レアなんだからっ!!!》
エリザベスは、威厳たっぷりにそう言う。
「俺、なんもしてないけど?」
レオは、キョトンとした顔で首をかしげた。
「え!?レオ、何言ってんの!?レオが背中押してくれたから、あたし、外の世界に行けたんじゃん!」
「押したっけ?」
「押したよ!!!」
「そ・・・・っかぁ・・・・・・そーだったんだ・・・・・」
レオ、そーだったんだ・・・って。
思わず苦笑してしまった。
「イマイチよく分かんねぇけど、俺がリアの役に立てたんなら、良かった!」
レオはニッと笑った。
――あぁ、まただ。
どうしてこうも、懐かしいと感じるんだろう?
愛しいと感じるんだろう?