「レオ・・・・・あたし、外の世界を、見てみたい。」


「よっしゃ!そうこなくっちゃな♪」



レオは、二カッと笑った。

無邪気な笑みに、鼓動が高まる。




あたしは・・・レオのその笑みも、懐かしいと感じた―――――。









レオはそっとあたしの体を離し、屋根の上で三日月を見上げていたエリザベスに声をかけた。





「エリザベス!出番!」


《あ、そう。・・・ったく、メンドクサイわね。》


エリザベスはダルそうにあたし達の方へ近づいた。


《ほら。さっさと乗りなさいよ》


その言葉に、思わずレオを見た。

レオは楽しげに笑いながら、言った。


「リア、エリザベスに乗って、空から見てみようぜ。

リアの言う"外の世界"を。」






ドクンッ
ドクンッ



早い鼓動を感じながら、あたしはレオとエリザべスに向かって、力強く頷いた。



「うん!―――レオ、エリザベス、よろしくね!」