まぁ、そんなわけで、あたしには両親もいなく、ついでに言えば友達もいない。

だって城から出られないんだもん!


だから、あたしの密かな願いは、外の世界に足を踏み入れる事。


けど、あたしの願いが叶う確率は、ほぼ0%。


だって、シオ完璧なだけじゃなくって、お堅いんだもん。


しかも、他のメイドさんとかもシオに同調するし。

まぁ、シオはイケメンさんだから当然なんだろうけどさ・・・。




あぁ~~~~~!!!!!




「退屈ーーーーーーーーー!!!!!」


「リア様。退屈なら、もっと頑張れますよね?クッキーに再チャレンジしますよ。」


「はっ!声に出ていた・・・・・。って、またぁ~?」


「退屈って叫んだぐらいでしょう?さ、始めますよ。」


「シオのスパルタ・・・・・」


「何か言いましたか?」


「いえべつに。」


「そうですか。じゃあ、まず、材料を計りましょう。」


「へーい。」


「リア様、返事は“はい”です。言葉遣い、気をつけてください。」


「たぶん頑張るー」



そんなこんなで、クッキー作りのリベンジ、始まり始まり~