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「はぁ~。気持ち良かったー」
お風呂上り、あたしは小花柄のピンクのパジャマを忌々しく見つめつつ、ふわりとあくびをする。
お風呂はいつも、気持ちいい。
特に今日は武術頑張ったもんなぁ・・・。
ただ、このパジャマはやめてほしい。
小花柄でピンク色。
これほどあたしのガラじゃないパジャマも珍しい。
メイドさんたちめ・・・・・何が『よくお似合いですよぉ~』だ!
あたしに恨みでもあるのか!?
あたしはシンプルなものをって言ったのに!!!
白か青か黒がいいって言ったのに!!!
なんで小花柄でピンクになってるんだぁ!!!!!
そう抗議したら、メイドさんたちは目を真ん丸にして・・・
『え?そうでしたっけ?』
なんてぬかしやがった!しかも・・・・・・
『私達は、やはりリア様にはこういうものが似合うかと思いまして・・・。
リア様は美しいふわっとした蜂蜜色の髪で、さくらんぼ色の瞳をお持ちでしょう?
しかも、色白で頬はほんのりと紅く染まっております。
こういう桃色の小花柄のものなどはよく映えますから、こちらのものにしました。
お分かりください。』