レオが、がしがしと頭をかく。


「ウィレボの露店ってすぐにコロコロ変わるんだよなぁ・・・。

あー、やっぱ酒屋探すっきゃねぇか。」


ふんぎりをつけたらしく、レオはカラリと笑った。


「てことで、ちょっと付き合ってくんねぇ?

ついでにウィレボ散策としようぜ。な?」



ウィレボ散策・・・!!!

あたしはふんふんと、鼻息荒く頷いた。


「いいじゃん!超楽しそうっ!」


「アハハ!リーちゃんならそう言うと思ったー!」


「酒屋を探さなくてはならないなら、そうせざるをえないか。」


「そこまで焦る必要もないですし、いいんじゃないですか?」


わーいっ!誰も反対する人いない!

ウィレボ散策だぁ♪



「じゃあとりあえず、直進ね!直進ー!」


「リア、とりあえずも何も、他に道なんてないだろう。」


「ソウってばナイスツッコミー!」


「ハハハッ!なんでツッコまれてその反応なんだよ、リア!笑える!」


ケラケラとレオが笑う。

ヒルゥはにっこり可愛く微笑んで、シオとソウは呆れたように苦笑い。



・・・えへへ。あたし、ちょっと浮かれてるのかな?


ちょっぴり照れくさくなったあたしも、照れ隠しににへっと笑った。

皆とこうしていられることに、心をふわふわ躍らせながら。