「・・・・・・オーノー」


「斧?斧がどうかしたのか?」


「いや、レオ、違うって。斧じゃなくてオーノーだから。あたしの嘆きだから。」



あたしの嘆きを斧と間違えるとは!なんたることだ!この能天気竜使いめっ!


「え、そうだったのか。でも、なんで嘆いてんだ?」


「な、なんでって・・・分かんないの?!

食べすぎてでぶでぶりん♪になっちゃうからに決まってるじゃん!」


あたしが涙ながらに言えば、レオが「あぁ成程」と頷いた。


「そっかそっか。リアも女だったもんなぁ。」


「おい待て。なんだその『女だってこと忘れてたわー☆』みたいなノリは。」


「あ、うん、正直忘れてたとこあるんだよ。

よく分かったなー。リアって意外に聡いんだなぁ。」



いやいやいやいやいや。

なんか感心されてるけどね、普通ここはあんたが焦る場面でしょレオ!

しかも『意外』はよけいだ『意外』は!



「あたしは女で、見た目からして聡そうに見えるでしょうが!」


あたしがもの凄い語気でうらぁ!と、レオの胸倉を掴んで言えば、レオは怯えたような顔をした。



「・・・・・・そう・・・かもしれない。」


「なんだ『かもしれない』とは!断定しろ!男だろ?!」


「はい・・・リアは男です・・・・・・・。」


「そうじゃないだろぉおおおおお!!!!!!」

レオは男なんだからしっかり断定しろって意味で言ったんだよ馬鹿野郎ー!