というか、そもそも!!!


「不法侵入だから!!!訴えるよ!?」

応戦するように、ビシッと指をさせば、白猫・・・もとい魔女は呆れたような目を向けた。


「不法侵入なら、レオもじゃないの?」


綺麗なソプラノ。

綺麗な藍色の瞳が、すぅっと細められる。
どこか、苛立たしげに、憎しげに。


「それとも、レオは例外?」



レオのことを知っている、ということに驚いたあたしは、ポカンと口を開けたまま、魔女を見ていた。


例外・・・なのかな・・・・・・?

質問の答えは、曖昧で、よく分からなかった。


考えているうちに、魔女はあたしの近くまできていて。
じろじろとあたしを無遠慮に眺めた。


「な、何?」

その視線にあたしは当然、たじろいでそう聞けば、魔女はすっとあたしから離れた。

そして、不敵で妖艶な笑みを浮かべて言った。


「あたし、負けようとは思わないから。」


顎ぐらいまである、さらさらでふわふわの白い髪が、艶やかに光った。

可愛らしく色っぽい魔女は、ふふっと微笑む。



あたしは、意味が全く解らず、ハテナマークをぽんぽん浮かばせた。


あたし・・・この魔女となんか対決してたっけ?

してない気がするんだけど・・・・・・



首を傾げた時――


バンッ!という音と共に、ドアが開いた。