あぁっ!
触りたい!!!

もわもわとやってきた欲求。


あたしは白猫が座っているベッドまで歩いていった。



・・・ドキドキドキドキ・・・



そーっと手を伸ばした・・・・・・ら。




――するり


白猫は優雅な動きであたしの手をすり抜けた。


って、えぇ!?




「に、逃げちゃうの!?」


なんで!?

あたし、そんなに危ない奴に見える!?


ショックを受けていれば、白猫は綺麗な藍色の瞳をあたしに向けて。

口を、開いた。


《逃げるのが普通よ。というか、撫でようとするなんて、あつかましいわよ。》






・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん!?



「しゃ、しゃべっ・・・」


しゃべったーーーー!!!!!



思わず、白猫から後ずさりしたあたし。


確か、猫はしゃべれないはずだった、よね?