あれれ?さっきまではいたんだけどな・・・


首を傾げていれば、レオが聞いてきた。

「リアは、準備しなくていいのかよ?」


さっきまでの威圧感はどこへやら。

実に暢気そうな口調のレオにつられ、なんだかのんびりした気分になりつつ、私は聞いた。


「準備って何~?

あたしさー、話全く解んなくってさぁ。
結局、どぉなったのぉ?」


のんびり気分のままあたしはヘラッと笑った。

レオは納得したように頷いて、苦笑した。


「わりぃ。リアのこと考えてなかった。

結局さ、リア、外の世界に行くことになったから。詳しいことはあいつらにも後で話すけど・・・。

とりあえず、旅する予定だから、準備するんなら、早急によろしく。」



・・・・・・・・・・・・・・・は。


「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!??」



え、結局外の世界にゴー☆ですか!

ってか、旅って!旅って!!!


そんなんで準備ない奴いたら、凄いよ。驚異だから!!!




「準備してきますっ!!!」

のんびり気分してる場合じゃないっ!



私は寝室にダッシュした。


"外の世界"と"旅"。

その2つのワードに、弾む心を抱えて。