レオは、やっと感情を見せた。

苛立ち、を。



「お前ら、好きなんだろ?どーせ。
それじゃ、穏やかなままでいれるかっつの。ぜってぇ、欲でるだろーが。

それに、“星”が、ただ傍観してるだけなわけあるかよ。」

吐き捨てるように言い募ったレオ。

その後、ギロッと3人を睨んでから、有無を言わせない強さで言い放った。


「このまんまじゃ、いつ何が起こるかなんて、わかりゃしねーよ。

爆弾投下の命令は、“星”にかかってて、その“星”は、気まぐれで悪戯好きなんだよ。

そんなんだから、ここにいたって、何も変わんねぇっつってんの!

いい加減分かれっ!


ってことで、行くぜ!外の世界!!!
いいに決まってるよな?」



その圧力に、思わずあたし達は全員頷いた。

なんかよく解んないけど・・・この圧力には逆らえません!



レオは、満足げに頷き返し、エリザベスがあくび交じりに言った。

《やっと、ね。じゃ、さっさと出発しましょ。》



・・・・・・・・・・・・うん?

出発?



話が全く読めなかったあたしは、当然のごとくハテナマークがぽんぽん浮かぶ。


え、え、え?

ど、どゆこと!?



シオ、ヒルゥ、ソウを見れば、3人は・・・・・


・・・・・・・あれ?いないや。