だって、あの、あの笑顔を見せるレオがだよ?
なんで、こんな表情できるのさ。


疑問が溢れて、ぐるんぐるん思考が回る。


答えのでない問い。
なぜか湧き上がってくる不安。



レオ、レオ、レオ・・・・・・・―――








「変わらない、だと?」

ソウが、眉間にしわを寄せて聞いた。


その表情には全く反応を見せないレオの表情からは、全く感情が読み取れない。

レオは1つ頷き、静かな声で言った。

「変わらない。全く、な。」


シオが、納得いかないというように、苛立たしげに言った。

「なぜ、そんなことが言えるんですか?

変わりますよ!ここで穏やかな生活をしていれば、きっと、何も起こりません。」



・・・・・・なんの、話だろ。

全然、解んないや。


特に、シオの言ってることが、よく解らない。

だって、"変わる"って言ってるのに"何も起こらない"なんて。

まるで、何か起こるのが普通みたいな言い方。


しかも、それがあたしのことなんだよ?
おかしいって。




レオはじっと、シオ達3人を見て。
無表情に、口を開く。

「お前ら、馬鹿じゃねぇの?」