心の中でツッコむ。


けど、すぐにまた疑問が発生した。

なぜエリザベスは名前にこんなに敏感なのか。


けれどその疑問はすぐに解決した。



《エリザベスって呼んで、慣れてもらわなくちゃ、駄目なのよ。

だって、いつ何時アタシ達の話を誰が聞いてるか、分からないじゃない。》


成程。

もっともな意見に、頷く。


確かに、自然と耳に入ってきてしまうことなんて、よくある。

さすがはエリザベス。余念がない。


なんて思っているうちに、3人はエリザベスに謝っていた。

エリザベスはそれに満足そうに頷く。



そしてシオが、話を戻した。

「それで?伝説のこともリア様のことも、エリザベスからの情報ってことですか?」


レオは微笑みながら頷いた。

「まぁ、そんなとこ。」



その答えに、すかさずヒルゥがつっこむ。


「でも、さすがにエリザベスもリアの居場所までは知らなかったはずだよ。

なんで知ってるの?


というか、そもそも。

君は一体とエリザベスはどうしてパートナーになったの?

エリザベスは、そんなことしない竜なはずだったけど。」


スラスラと疑問を口にするヒルゥ。

レオは表情1つ変えずに、穏やかに言った。


「居場所は、ちょっとしたツテを使ってな。

エリザベスとは、縁だ。そんで俺らは、ある共通の"目的"の為に、協力している。」