新たな新事実に、あたしは開いた口がふさがらない。

そんなあたしを見たレオが、ふきだした。


「あははははっ!リア、すっげーアホ面!」


「ちょっと!失礼なんだけど!!!」


アホ面ってなんだ、アホ面って!

女の子に向かって、なんてことを!!!



「はぁ~・・・笑ったぁ。」


「満足げに言うな!」


「はいはい。」


何その返事!ムカつく!


などと憤然としていると、レオが、急に真顔になった。



ドキリとした。


たった一瞬。

たった一瞬で、するりと笑みが消える。


何の感情も読み取れない顔になる―――。



レオは、シオ達の方を見て、言った。


「エリザベスのことは、まだ話せない。
それより前に、話さなくちゃならねぇことがあるんだ。

大体、予想はついてるだろ?」


感情の無い、淡々とした声。




レオ、なの?

この声の主が、レオなの?


ありえない、と心が叫んでいる。


あの、無邪気な笑みを浮かべるレオが・・・こんな声で、表情で、喋るなんて、信じられない。