でも、違う。



今回はそうじゃないよ………



「は…っ、は…っ…、は…っ…」



「玲奈?!袋口に当てろ!」




中学時代、何度も面倒を見てくれた愁くんはすぐに対応してくれるけど……



私はそれどころじゃない…




知らないはずの情景が、頭の中をフラッシュバックする。







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ガタンゴトン……ガタンゴトン……



ーーー( これは、何の音?)




ガタンゴトン……



ーーー( ちゃんと、知ってる。私の大嫌いな音……そう、これは……)




『いや………っ!!」



ーーー( これは、私の声……?)