さっきまで青葉を囲んでいた女の子達は、
教室の外からあたし達を見てる。



あたしの席は窓側だから、
話の内容は聞こえないと思うけど。



……に、にらまれてる……。



あんまりいい気持ちはしないよね、やっぱり。




「なによ青葉、そのことってなに?」




興味津々でそう言う唯に、青葉は口を開いた。




「……アイツ、椎木は王子の仮面を被った悪魔だったよ」



「え……なにそれ」



「昨日、三枝が椎木と海に行ったのは知ってる?」



「うん。メールくれたから」