「篠崎ーー!」




甲高い…けれどドス黒い声があたしの名前を呼ぶ。





また、始まった。






「今日も、たっぷり遊んであげるよ。」






その、可愛い顔で恐ろしい事を言うとは、はたからしたら考えられないだろう。






あたしの耳元で、金本がそう呟くとあたしの手を取って、無理やり教室から出された。






「入谷くんにこんな事してるってばれたら、あんたのせいだからね。」