クモシダバーは、がくんと首をかしげた。
「その声は聞いたことがあるな。おまえは昨日のおまえか?姿形が違うようだが。わたしの部下を倒したのは、おまえか?おまえのようだな。本当に、おまえは一体何なのだ?」
「てめえ、よくも親父を!」


おれは高く跳躍した。そしてスーパーマーケットの屋上まで飛び、クモシダバーにむかって蹴りを放つ。


しかし、かわされた。


クモシダバーは、軽やかにジャンプし、宙を舞い、電柱の上にのった。


屋上に立つおれを見て、首をまたかしげながら、クモシダバーは言った。
「昨日と違って、動きが安定しているな。その鎧のせいか?その鎧は何だ?」
「クモシダバー、おまえだけは、絶対に許さない」
「それはどういうことだ?怒りにまかせて、わたしを倒すということか?」
「そうだ!」
「それは無理だ。おまえは確かに強い力を持っているが、弱点がある」
「・・・・・・なんだと?」
「いまからそれを教えてやることにする」


クモシダバーは、こちらに向かって、大量の糸を吐き飛ばしてきた。


おれはそれをよけると、屋上から飛び降りて、地面に着地した。