「任務完了」
クモシダバーは、そう言うと、こちらを向いた。
「・・・・・・・・・・・・」
おれは壊れた。
体から力が抜ける。
何も考えられない。
目の前の出来事を理解することを、頭が拒否している。
受け入れたくない。受け入れられない。
じんじんと、脳が痺れる。
「さて、おまえはどうしてやろうか?その体、その力、おまえ人間ではないね。でもシダバーでもない。ということは、我等シダバーの敵になる可能性もあるから殺そう」
クモシダバーが何か言っていたが、耳に入ってこなかった。
そして、おれは狂い始めた。