「あっ・・・!」

教科書、ボロボロだ。

ビリビリに破かれてる。

『死ね』って、書いてある。

「クスクス、あの子にはあれでお似合いよねぇ?」

「だよなー!」

笑い声が教室中から聞こえる。

酷い、

酷いよ・・・

最初はちょっとした嫌がらせだった。

いつから、こんな事になったの?

『今日もまた、酷い1日になるんだろうな』

そう思った時だった。

私は見た。

いじめグループに、いきなり殴りかかる大柄の女の子を。

いじめグループの子も、いきなり知らない子に殴られて、驚きを隠せない。

「なっ・・・何すんのよ!」

一人が怒り出した。

すると、その大柄な女の子は口を開けた。

「てめーらこそ、何やってんだよ」

その声は、とても怒っていて、

どこか不気味だった。

「てめーらが何やってんだって聞いてんだよ!!」

いじめグループの子は怖がっている。

しかし、歯を食いしばって怒鳴る者がいた。

「あんたね!いきなり知らない人に殴りかかるって、どーゆー神経してんの!?」

すると、大柄な女の子は、

不気味に笑いながら言った。

「俺は知らなくねぇよ、だってずっと見てたもん」

その知らない女の子は、

大柄で、髪が長くて、左目が隠れてて、なぜか古そうな制服を着ていて、少し男っぽい所があった。

すると、女の子はいきなり、

いじめグループの一人のお腹を思いっ切り蹴り、

そして、蹴られて床に倒れた子を更に踏みつける。

女の子は、不気味過ぎる笑顔を浮かべながら、言った。

「さぁ、懺悔の時間だ」