中学3年生になり、約1ヶ月が 過ぎようとしていた。 5時間目の一番眠い時間も終わり、 6時間目の始まりのチャイムが鳴り響く。 「咲(さき)~、6時間目の学活 何するんだろうね?」 私の前の席の美香(みか)が 私に訪ねてくる。 「何だろうね?先生も来ないし…」 すると教室のドアが勢いよく開かれ、 相変わらず頭をぶつけながら 先生は入ってきた。 なんだか機嫌がいい。 先生の顔は笑顔。