「!な、なんでそれを…!」

授業が始まって一週間。今は仮入部期間であり、部活を見に行けるが、始まった当初の小テストは、全て悪かった。

「お前らの担任の、橋本百合子、元俺の担任。海渡が俺の幼馴染って知ってるから、あまりにもやばいから教えてやってくれって懇願された。深海は、満点ばっかりなのにって泣いてたぞ。」

仕方が無い。

俺は元々県内の一番荒れてる高校に入る予定だったんだ。偏差値37だから、勉強しなくても入れるだろって。

もともと、偏差値自体は45はあったから、猛勉強して偏差値を、63のギリギリ水瀬に入れるところにまであげたんだ。

推薦で合格が決まったら勉強やめたけど。

「俺勉強嫌いだし…。」

「赤点とったら部活停止だぞ?」

それは困る。俺は水泳部に入ってシンクロをしたい。それから、深海にマネージャーしてもらって、認めてもらって告白してオッケーもらって付き合ってキスしてそれ以上のこともして…ゴールインする予定なんだ!

とは言えずにただ、うなるだけ。

「航ちゃん、はじめよ?」

航の部屋には、深海の姿。

もう勉強道具も広がってる。

コテンと首を傾げる姿は可愛らしい。