でも拓也はシンナーを口につけたままで


こっちをチラリと見るが

またどこかへんなところを向く



「・・・しょ、しょうさんっ!!」


わたしの口からでたのは、拓也じゃなく

翔さんだった


自分でもおどろいた


なんで翔さんなんか、読んだんだろう



だけど翔さんは、

お風呂に入っていたのにもかかわらず


「・・っももちゃん!」


そーいって、走ってきてくれたの


うれしかった