「・・やっ」


わたしは

くるりと首を左にまわした



「拓也、追ってこないよ?いいの?それってももちゃんの片思いじゃないの?」





「・・・ち、ちがっ」


カアアと顔が赤くなるのがわかった

それと同時に涙がでてきた


「俺ならそんな顔させないよ」


「絶対幸せに出来るよ」


そう、甘い言葉を翔さんは何度も

耳元でつぶやいてくれた



だけどあたまに浮かぶのは


拓也の顔