「や、はなしてください!!」


必死に抵抗するが、

おとこの力には敵うはずもなく


しっかりと翔さんの腕の中に

収まってしまう



「た・・くや、たくやじゃないとだめなの」

私がそう言うと

「そんなに拓也がすき?」

と、翔さんが聞いてきた


「・・・・はい」



こくりと頷くと


翔さんの顔が、目の前にきた


「目ぇ、瞑って・・・」



そういって、翔さんは目を閉じた