「もも、なにしてんの・・・?」


驚いた顔で私を見る拓也。



「なにって拭いてるの!拓也ってば!」


今は4月、


夏に向けて暖かくなり始める季節だけど


やっぱり肌寒い。

「かぜひいたら、責任とれないでしょ!?」

そういってる私を金髪の男は


「や、やめてください、おれこれでイイんっす」


なんていいいながら

私のハンカチを絞る。