あのときの、田島秀の顔が頭をよぎる。
フラッシュバック。
「・・・てめぇら何おれの彼女にさわってんだよ」
恐怖に震えていたら
背後から拓也の怒り狂う声が聞こえた
「・・・ああ?だれだ・・・よ、って拓也さんじゃないっすかぁ!!」
「てめぇらその手離せよ」
どうやらこの人たちは拓也のことを知ってるみたい
すごく恐れてる
「・・拓也さんの彼女とは知らずに、申し訳ないっす!!」
そういってペコペコ頭を下げる金髪男。
「次はねぇからな」
そういって拓也は持っていたコーヒーを金髪男の頭にかけた
みるみるうちに金色の派手な髪が
地味な黒色へとかわっていく。
ポタ・・・ぽた・・
かみについた黒い水滴が下へ落ちる音がきこえる
「ほんとすみませんでした!!」
男は45℃に腰を曲げ、拓也に謝る
「これだけで済んでありがたいと思え」
そういって拓也は出口に向かう。
「ちょ、拓也なにしてんの!?」
私はそんなことを口にしていた
金髪男の髪の毛を薄いピンクのハンカチで綺麗にふきとろうとする私。