キィ・・・屋上のドアを開けると

さっきとは違って


空は曇っていた。


「拓也に話さなきゃいけないと思って」



「・・・俺に?」



コクリと私は頷いた。


「つぅかさ?俺ら別にそーいう関係じゃねぇよな?」



「・・・うん」



「じゃあなんで俺に誤解ときたがるわけ?」



そう、拓也が私に言った。


もう私の中で答えはできてる。


「拓也がすきだから。」


まっすぐに拓也を見て、そう答えた。