【side 桃】

「なんかさ、俺ら髪の色おんなじだね」

そういったのはさっき廊下でぶつかった男の子。

「・・そー・・ですね・・」


「なんか、元気ない?」


「まあ、」


「おれ、結城恭也っていうんだ、」


「結城・・さん」


ネクタイの色をみて先輩だとわかったので


あえて さん をつけた


「結城でいーよ」


そうやった頭をくしゃくしゃされた


そこでチャイムがなった。