「・・・私がどんな思いで・・・っ」



泣きながらまた教室を飛び出した。


その時ドンッと誰かにぶつかった。



「いって・・・、大丈夫?」


栗色の髪にたくさんのピアス、


鼻筋が通った顔におおきい目。


「大丈夫デ…ス」



「ほんと?立てる?」



手を触られ、バッとおもわず引っ込めてしまう私。


「あ・・・ごめんなさい」


「んーん、俺こそ急に触っちゃってごめん」


そうにこっと微笑むこの人は

とっても綺麗だった。