起きたのはお昼過ぎ。
桜から置き手紙
〈学校には風邪ってことで連絡したから今日はゆっくり休んでね〉
本当に胸が苦しくなった。
それから夕方までずーっとごろごろしてて
桜が帰ってきた。
男の子を連れて。
「・・・ちわ」
照れ隠しなのか、クールなのかしらないけど
一応挨拶する男の子
「桜の彼氏の田島竜っていうんだあ!♪」
桜が紹介する
「おねーちゃんがこんなときにごめんね?」
「いいよ、全然!ゆっくりしていってね」
それにしても、田島竜くんか、
あの男も田島って名字だったよね、
もしかして、
一応聞いておこう
「・・・竜くん!お兄ちゃん、秀って名前?」
意を決して聞いたら
「そーっすけど、知り合いっすか?」
あっさりキョトンとした顔で龍くんは答えた
ドクンドクン
心臓が脈打つ
「帰って!!!」
私はそう叫んでいた