「もうみんな帰ったし、先生が送っていくから準備して」


そういわれて時計を見るともう6時。


「わ、もうこんな時間!」

私は慌てて支度を始めた。


「なにかあるの?」
先生は不思議そうにコチラを見る。

「えっと私の家お母さんいないんで、私が家事してるから、」


「そうなの?この年で!偉いわね」


えへへ、と頭をポリポリ掻きながら笑う


お母さんは体弱くて私が7歳のころなくなったし、

お父さんは仕事いってて単身赴任だしで、


桜と2人でせいかつしてるみたいな感じなんだよね。



そして門を先生の車ででたら


居たんだ。




あいつが、



拓也が。