「わー、お店がたくさん…」





校舎に入ると、教室がお店に変わっていて、まさに文化祭一色。





「あたしと真奈は午後から当番だけど…、男子軍は?」




「俺も奏多も午後からだよ。」




「え、てことは午前班俺だけじゃん…」




「まぁ、誠どんまい。」






しょんぼりしだした彼にいたずらっこのように笑ってる真奈ちゃん。







「でもさ、てことは午後紗葉ちゃんと回れるのって誠だけじゃない?」




「うげ、待って!恵!ぐるじい!待って!恵!おぢづいで!」






片手の人差し指を口元にあててそう言った恵ちゃんのもう片手には真奈ちゃんが首根っこを引っ張っられてた。






「え、あ、そうだね…」





目の前の光景に少し驚きながらも恵ちゃんの言葉をやっと理解する。





……、どうやら午後は彼と2人で文化祭を回るようです。