「叶夢‼起きなさい‼」


「あーもう‼起きてるって‼」


いつものようにお母さんのうるさい声


で目が覚めて私の一日は始まる。


ひんやりと冷たいフローリングの床が


ここ毎日、私に冬を感じさせる。


「おはよう。」


「おはようじゃないわよ‼あんた、何時


に起きてると思ってんのよ。」


「8時30」


「なに呑気にそんな事言ってんの‼


もう遅刻じゃない‼」