真梨が部屋に戻って来たのは、僕が部屋に戻って1時間後のことだった。

「何?」

僕は冷たく言った。

「総司…、今日私達を見かけたんだね。」

え?なんで…

「心……、伝わってきたの。」

そっか。心読めるんだっけ。まだまだだけど強い気持ちなら読めるって…。

「それでね、話したいことがあるの。今日土方さんと…」

「聞きたくない!!!!」

僕は叫んでしまった。

「総司聞いて!」

「聞かない!真梨は僕を捨てるんでしょ!?土方さんと付き合っているんでしょ?」

「違うよ…。」

「違わない!あの土方さんが…あの土方が笑っていたんだもん!!」

そう言って部屋を出ようとしたそのとき、