もう頭が回らない。何も考えたくない。だけど…だけど頭を横切る答えは…

「浮気……。」

その言葉を口にした瞬間、僕の頭の中のどこかが切れる音がした。

もう何も知らない。

沖田は、店にお金を払ってそのまま屯所へ帰った。




「総司!夕餉の時間だよ!」

真梨が呼びにきたが、僕は無視をして広場に行った。

「総司?」

後ろで僕の名前を呼ぶ真梨。
それでも僕は歩いた。