「真梨はどこですか?」

僕がそういうと土方さんは押し入れの方を指差して、

「さあな。」

と言った。僕はありがとうございますと言ったと同時に押し入れを開けた。
押し入れの中にはうずくまっている真梨がいた。

「真梨…。部屋に帰ろう?」

ビクッと真梨は反応をしたけれど動こうとしない。
僕はため息をつくと手荒だったが嫌がる真梨を抱き上げて部屋に戻った。

部屋に着いて、真梨を下ろして向かい合って座った。