「封!水!風!」

「うわ!」

真梨は力で沖田を見えない壁で囲み、その中で水や風が暴れている。

「ちょ!!真梨!?」

ぐるぐると僕の周りを水と風が回っているせいでよく見えていない。

「総司の馬鹿!」

「うぇ?」

「ちゃんと話を聞いて!自分で誤解して勝手に解決しないで!」

真梨は泣きながら叫んだ。

「…そんなに私を信用してないの?そんなに私がとっかえひっかえする女だと思っていたの?」

「それは…」

「ひどいよ!!本当に総司の馬鹿!」

そういうと真梨は横を通りすぎて部屋から出ていってしまった。それと同時に力で作っていたものが薄れてなくなった。

泣かすつもりはなかった。だけど何にも聞かずに怒って…結局泣かしてしまった。僕は何しているんだろう。

自然と顔が下を向いていたのを上げると斎藤がいた。

「見ました?」