「ばーか。お前足怪我してんだろ」 あ、またばかって! やっぱり片桐くん小学生? 「ちげーよ。」 口に出してたかなぁ? 「もーいーから早く立て」 そして、あたしに再び差し出した。 「ありがと…、かすり傷だけど。」 あたしが立とうとすると、片桐くんは、眉をひそめた。 「ほんとにそれだけか?」 え… 「右足首。何で庇ってんの?」 ……気づいてたの?