「違う…庇ってなんかないよ…。けどね、 多分あの子達ね、本気で片桐くんたちのことが好きなんだよ。
だから…そんなこと言わないであげて…」



そして、王子がキレた…時、

「おいー…「歩香ちゃん」


大河くんの声が重なった。



「歩香ちゃんは優しいね…あんなこと
されたのに、ちゃんと気持ちわかって
あげてるんだね。

…でもね、俺ら自分たちで言うのもアレ
だけど、こんなんだから、あれくらい
言わないと、また同じ目にあうのは、
歩香ちゃんなんだよ…?」



そうだよね…


片桐くんはあたしを思って強く言ってくれたんだよね…



「ご、ごめん。あたし…2人の気持ち知ったかぶっちゃってたよね」



「違うから。」



片桐くんは座り込んでるあたしのそばに
しゃがみこんだ。