じりじりと近寄る女子集団。



5対1は…ちょっと…




「あとさ、あんた大河とも近かったわよね!?」



ひぇ!!何が近いの!?




リーダー的な子の後ろから巻き髪の子がでてきた。
あたしに近づくと、髪の毛を掴んだ。



「いった…っ」

「あたし、大河が好きなの!あんたみたいに媚売って2人を誘惑して、許さない!
大河はあたしのなの!」



なによ、それ…


そんなの…
「それはおかしいんじゃなぁーい?」



女子集団、みんな一斉に声のした方を見る。



そこにいたのは、あたし達に近づく大河くんと、倉庫に寄りかかる、片桐くんだった。


「た、大河…」
「蒼…」


今までの態度は豹変。

女子集団、震えてる…




「好きなのは嬉しいけどー…俺、あんたのじゃないしーー…」

そして、大河くんとは思えない低い声でいった。



「こんな姑息なことするやつ、タイプじゃねぇよ」