勢いよく階段を駆け上り、教室につく。
まだ残っていたらしく、話し声が聞こえる。
『このあと暇だし、話交ざっちゃおっかなー!』
あたしは教室のドアに手をかけた。
そのとき、話し声がはっきりとあたしの頭に響いてきた。
『ねぇ、歩香ちゃんのことどー思う??』
『えーww金ヅル??』
『なにそれー、そんな簡単にお金出してくれるかなー?』
『今までぼっちだったじゃん!!うちらが初めての友達かもよー?出すでしょー』
『いや、そもそも友達じゃなくね?』
『きゃははは』
やっぱり世の中は残酷だ。
あたしはなんでこんな運命なんですか。
神様は不公平だ。