『ねぇ…歩香の苗字変わってない??』 『ホントだ。ねぇ、待って。 あの服、超高いブランドの服だよ!?』 『髪も…何か超キレイ…』 『筆箱もやばいっ!』 昨日、荷物も持たずあたしだけが 神無月家に向かった為、あたしの物は ランドセル以外残っていなかった。 雅仁さんはあたしに全てを用意していたのだった。 あたしが、お金持ちになったことがクラスのみんなが知るのは、すぐだった。