そしてー…


住む家、家族がなくなったあたしは
次の日から、親戚の家をたらい回しにされた。


親の残した借金が残っていたから、
誰もあたしを引き取りたくなかったのだ。




お父さんの言っていた雅仁さんとは、
会えなかった。






ある日、あたしを預かってくれたのは
遠すぎる親戚。

もはや、血が繋がってるとは言い難いくらいの遠さであった。





やっぱり、そこもあたしを嫌う。



家でも肩身狭くて、学校でもいじめられていて。
お父さんの生きろって言葉がなきゃ
生きる希望すら失ってたかもしれない。