あっ やっぱり

舞は突然
キスされても
全然驚けなかった


やっぱりか

しょうがないよね

舞はそう思いながら
ゆうやを
引き離して
立ち上がった


「もぅそろそろ私
帰んなきゃ」


そう言って歩き始める舞に
慌てて
後ろからゆうやが
ついて来る


帰りも
舞はぼんやりと
窓の外を眺めたまま
何も喋らなかった


家につくと

「じゃあね」

と舞は言って
帰っていった



なんとなく
いやな思いはしたけど
別にそれだけで
すむと思ってた