「今、
めんどくせぇ奴と関わった
とか思いつつ 
ため息ついたっしょ?」


この人、ちゃんと
分かってんじゃん。

でも、そんな正直に言えるわけもなく


「いえ・・別に」


とりあえず 否定しとこう。


「そう?じゃー・・・・」


また何か言うのか こいつは。



「私 用事があるので・・・」


この人の暇つぶしに付き合ってられるほど、私は暇じゃない。



「明日も来てよ」


「は?」


「お金いらないから
明日も おいで。
約束な?」


そう言いながら
私の小指を勝手に取り


「ゆびきりげんまん
嘘ついたら・・・・・
ミニスカートで・・・
逆立ちね?」


「はぁ?」


そんな会話の途中で

「すいませーん、1つ下さい」

「はいはい。
んじゃ また明日な?」


頭に軽く手を乗せると
笑顔で 屋台の中へ戻って行った。


何なんだ・・・

一体 私を
いくつだと思って
あんなガキ扱いしてんだろう。