自分を見失いそうになるほど
嫉妬と、無力さに
心が痛くて、胸が苦しくて

もう、すべてが
どうでもよくなってくる。


けれど・・・・


楓さんの、


自分を見失わないように
踏ん張んなさいよ。


その言葉が

頭の中を駆け巡り


何とか・・・・


見失わないように

冷たい水で頭を冷やし

そのまま、

頭から布団を被り

必死で目を瞑った。

何も聞こえないように・・・


隣の二人を

想像しないように・・・


必死に耳を塞ぎ

必死に目を瞑った。