部屋に入り

「んな心配すんなよ」

そう笑いながら

私は、ソファーに座らされ

黒崎伸治は
テレビをつけ

ベッドに横になり
テレビを観ている。



何なんだ、この状況は・・・


というか、そもそも・・・


「話・・・するんじゃ・・?」


「あ?何て?」


普通にテレビに集中してるし・・


「だから、話するんじゃなかったの?」


「あぁ・・・だったな。はは
じゃあ、話でもすっか?」


そう言って
テレビを消した。

話でもするか?って

その為に
ここに来たんだと思うんだけど。


ようやく、
黒崎伸治が起き上がり
私の隣に座り

話を始めようとした所で、




・・・・・・・・






「・・・電話鳴ってるけど?」


黒崎伸治の電話が
ひたすら鳴り続けて

スルーするという事ができないほど

ずっと鳴り続けている。