ごはんを食べ終わった直後


「希、私の携帯取って」


「はい、どうぞ」


床に投げてあった携帯を
さやかさんに渡すと


「大輔?いつ会えんの?」


強い口調で
電話をかけ始めた。



「夕方?えー・・・・?
なら、今からでいいじゃん。
うん、うん。
別にラブホでいいしさ。
はいはい、私の車出せばいいのね。
じゃー、駐車場まで
今から出てきてよ?
はーい、じゃあね」


電話を切ると、
少しご機嫌な様子で



「私、ちょっと
出てくるからー
夜ごはん いらないし
自由にしててー」


「あ、はい」


出かけて行ってしまった。